世田谷パブリックシアター 地域の物語 

今回のブログ担当のももらっこです。
最近、岡さんのいえには世田谷パブリックシアターのワークショップの方々がよくお越しになってなんだか賑やかです。というのも、世田谷パブリックシアター「地域の物語」ワークショップの今年のテーマが「岡さんのいえ」になったため。岡さんのいえがテーマで演劇のワークショップってどういうことだろう?と思い、私も金曜日夜のコースを2月から通い始めました。

金曜日夜コースでは、岡さんのいえを訪ねて、目をつぶって家の中を歩き回ってみたり、岡ちとせさんの人生史を聞いたり、この家ではどんな場面があったのだろうと想像して動いてみたり。

目を閉じて(きっと多くの人に触られたであろう)木の柱の滑らかさを感じたり、ここの家に英語を習いに来ていた子供の気持ちになってみると、まるでタイムマシンに乗ったかのようで。その後も岡さんのいえで感じた思いを体で表現したり、詩に書いてみたり。他の方のお話からも今まで見えてこなかった岡さんのいえの姿が発見できて、とても面白い体験です。

そして一昨日は、休日コースのワークショップの方々が中間報告会をされるということで三軒茶屋まで行ってきました。まず驚いたのは、壁に貼ってある大きな大きな年表。そして、また過去の上北沢の空撮写真。年表は、岡ちとせさんの人生と、岡さんの人生の大半である20世紀の歴史、岡さんにかかわりのある方の歴史などが重層的に貼られていました。上北沢の空撮写真も、昭和22年時点では、岡さんのいえもなく牧場の広い土地があるところから、年代を追うごとに住宅地が増えて変化していく様子が興味深かったです。

休日コースの方々は岡さんや岡さんと一緒にこの家に住んだ諫山さんに関わる多くの方に取材をされており、お話を聞いているうちにお会いしたことない岡さんと、まるでお会いしているような不思議な感覚がしてきました。岡さんのいえは、いろいろな面白い出会いのある「横のつながり」が生まれる場所ではありますが、日本の戦後の歴史を含む「過去とのつながり」もを感じられる場所だと改めて思いました。

さてさて、私もワークショップを受けつつ、この先、どのような展開になっていくのか現段階ではまだわからないのですが、3月末には岡さんのいえの近くで発表会も予定されているのでとても楽しみです。

なお、世田谷パブリックシアター「地域の物語」に関しては、こちらのブログに詳しい記載があります。
http://blog.livedoor.jp/regional_story/




上の写真は一昨日の三軒茶屋での中間発表会の様子です。