TOMOサロン

この「TOMOサロン」のページでは、今まで実施してきたイベントの紹介(従来はブログでも実施していました)やスタッフの紹介などを掲載します。


*** 岡さんのいえの活動が教科書に載りました ***

2021/05/19記

うれしいお知らせです!。
岡さんのいえの中高生の居場所「たからばこ」が教科書に載りました。

教科書表紙
教科書表紙
教科書掲載箇所
教科書掲載箇所

毎週水曜日、17時から20時まで中高生の居場所「たからばこ」を開催しています。この時間の活動が教育図書出版の中学校家庭科の教科書に
 「協働で作られる暮らしやすい地域」
というページに掲載されました。

「みんなのまちのお茶の間を作る」をミッションとしている岡さんのいえとしてはうれしいトピックです。
(小池)


***DIAPASON(ディアパソン)のピアノ***

2021/05/05記

「ギタ-でも三味線でも演奏者自身が音を調整できますが、ピアノだけは自分では無理。ですから私たちが皆さんの家や学校に伺って・・」と語るのは国家検定一級ピアノ調律技能士の資格を持つ(株)河合楽器製作所の佐久間さんだ。
岡さんのいえには70年ほど前のDIAPASON社製のアップライトピアノがあり、岡さんのいえの貴重な”文化遺産”になっている。「お願い、一曲だけ弾かせて」と鍵盤の蓋を開く見学者も珍しくない。
DIAPASON社はかつて静岡県浜松市にあった企業で、2017年に河合楽器に統合されたが、今でもDIAPASONブランドのピアノが製作されているようだ。
「調律って何をどうすること?」との質問への彼の説明は明解だった。
「気温や湿度の変化などで不安定になった音を元通りにするのが調律。」
「具体的には88個ある鍵盤の音階を規則的にすること、本来の音色に調整すること、階段に例えると88段の段差を同じ高さに戻す、各階段の幅や奥行きも同じになるよう復元することです。」
「このピアノの鍵盤は今では手に入りにくい象牙製。本体はおそらく樹齢数百年のマツ材の一種スプルースが使われていると思います。」
曇り空の肌寒い4月の水曜日、一時間ほどで年に一度の調律は終わった。
「ピアノ売ってチョーダイ!」というTVコマーシャルがあるが、このピアノだけは売るわけにはゆかない。
70年前のDIAPASONの音色を響かせたい皆さんの来訪を熱烈歓迎!

(調律の様子)

調律の様子

(ピアノを弾く近所の子ども)

ピアノを弾く近所の子ども

 


***スタッフ櫻田からの岡さんのいえの思い出***

70年ほど昔1950(昭和25〉年頃、この家で岡ちとせ先生に英語を習っていました。現在のスタッフで先生の教え子は私(櫻田)だけです。
「Good morning!」と玄関で元気よくあいさつして中に入るのがルールでした。英語は何も覚えていませんが「偉くならなくてもよい。立派な人になりなさい」との貴重な教えを大切にしてきました。
工学院大学で設備工学を専攻、大手ゼネコンに就職しました。各地で石油設備関係の工事に従事し、長らくプロジェクトマネージャーを務めました。仕事の傍ら上司の誘いで始めた囲碁は現在四段の腕前です。退職後は新宿の碁会所での指導や地元下北沢自治会の防災活動に携わりました。
10年前に岡さんのいえのスタッフになってからは、雨水タンクの設置や物置つくりや庭の手入れなど、懐かしい先生の旧宅の小作業を手掛けています。

*左から岡先生、諫山先生、櫻田。40年ほど前に自宅にお招きしたときのショット

*私(櫻田)の近影


***研究論文発表会***

岡さんのいえの名物イベント「研究論文発表会」をご紹介しましょう。
春から秋にかけて「岡さんのいえを主対象に卒(修)論を書きたい」という学生が訪れます。
「完成後の論文をここで発表する」を条件に受け入れています。
例年、卒業前後の3月か4月に発表会を開きますが、初回の2012年から現在まで多数の学生が参加しました。他校生や社会人と議論できる貴重な機会といえます。
以下はいくつかの論文の結論部分の圧縮、要約です。


☆東京大(院)建築専攻/吉田雅史さん「住宅所有者の意欲、スタッフの数、来訪者の利便などに応じた家の開放計画が必要」
☆横浜国立大(院)建築専攻/米山美貴さん「そこに所有者が居住しているかどうかが、住宅開放の特徴を決める要因となる」
☆慶應義塾大文学部/龍神舞さん「スタッフも楽しめる現場つくり、特定のイベントにこだわらないオ-ナ-の姿勢が現在の高評価につながっている」
☆武蔵野美術大通信課程情報デザイン学科/田中裕子、森口ゆかり、嶋津有香、長谷川栞さん「”家っていうのは場にすぎません。何より大事なのは人なんです”とのスタッフの説明がとても印象的」


なお、今年の発表会は4月を予定していましたが、コロナウィルス感染拡大の影響で開催を延期中です。スケジュ-ルが決まりましたらご案内しますので、ぜひお越しください。
*写真は発表会の様子


***開設10周年記念のタイムカプセル***

開設10周年を記念して2017年(平成29)にタイムカプセルを作りました。

「庭に埋めたら腐ってしまうぞっ」「トランクルームに預けるとお金がかかるわ」・・結局ダンボール一箱に詰め込んだ品々がキッチンの天井に収まっています。
主な収納品は「大勢の皆さんからのお祝いの寄せ書き色紙類」「年表とアルバム」「<岡さんのいえしんぶん>や<たから箱>ほか刊行物」「多くの学生たちの研究論文、作品」などです。
7年後の2027(令和9) 年には開設20周年を迎えます。この年にカプセルを開封して10年、20年の歩みを懐かしくそして楽しくふりかえるつもりです。20年目のカプセルも作って収納しましょう。皆さんお楽しみに !
☆写真は2018年11月の収納セレモニーの様子と収納品の一部です・



***たからもの***

岡さんのいえは築70年の民家。「ついつい長居してしまって」「おじいさん、おばあさんの家に来たみたい」・・初めて訪問された多くの皆さんが口にされる言葉です。

軽井沢彫りの職人が作った桜の花がモチーフの重厚な椅子、昭和初期に日本人の手で製作されたDIAPASONのピアノ、明治の末のYAMAHAのオルガン、戦後岡さんと同居の諫山さんが給料の3~4ヶ月分もの大枚をはたいて手に入れた米国SINGER製の足踏みミシン・・今でもピアノとオルガンは弾けますしミシンはリズミカルに動きます。
目新しいものはないけれど畳の部屋と数々の年代物がぬくもりと落ち着きの主役なのでしょうか。これからもみんなのお茶の間のたからものとして大切にしてゆきます。
でも「畳と何とかは新しいほうが・・・」とか。この2020年4月に畳を替えました。
☆写真は椅子、ピアノ、オルガン、ミシンなど数々の年代物です。


***こんにちは。オーナーの小池です***

大好きだった大叔母の家を譲り受け、地域にひらき多世代交流の場と呼ばれて13年目を迎えました。変わりゆく時代の流れの中で、古いオルガンやミシンのある場は、時が止まったようだと訪れた方は喜んでくださいます。それは私にとってもかけがえのない嬉しいお言葉でもあります。

この世田谷の小さな一軒家は、毎週水曜日午後の「開いてるデー」と名付けた「どなたでも自由に過ごせる場を軸に地域内外とのつながりを強めてきました。

よりくつろいでいただけるよう、同じ時間帯に「カフェ」もやっています。手探りで苦労した開設準備、その後も色々なことがあり、古い建物を維持し新しい事業を開拓してゆくのはなかなか大変な日々でした。幸い地域内外のお知恵のある方々との巡り合いや、熱心なスタッフの支えでどうにか今日があります。

様々なことが生み出されて来た岡さんのいえ。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

☆写真左側が小池「2011年5月すぎなみ大人塾で講演中」

☆写真の後列右から3人目が小池 (2019年10月東大李先生と学生が訪問)


*** 開いてるデーカフェ ***

コ-ヒ-片手に読書三昧の男性、駄菓子販売の近隣の主婦、幼児連れの母親、トランプで大人を負かす小学生・・・どなたでも自由に過ごしていただける毎週水曜午後の「開いてるデ-」に併設の「カフェ」は開業2年目の2008(平成20年)から続く息の長いカフェです。他の地域のいえではあまり見られないユニ-クな居場所といえます。

開業当初より数年続けた「TOMO’sカフエ」や「岡さんちカフェ」は初めて来訪される地元の皆さんに好評で「開いてるデ-カフェ」と共に岡さんのいえTOMOの会が地域に根を下ろしてゆくきっかけとなりました。

一方、スタッフやインタ-ン学生、地域の方が開催してきた個性的なカフェもあります。「たたみカフェ」[おやつカフェ]「読書カフェ」「ちくちくカフェ」「まこと・再現カフエ」「抹茶カフェ」「ヤマト君カフェ」「つながるカフェ」などなど枚挙に暇がありません。これらのカフェへのお客さまは開催者の知人、学友、先生たちが多く、私たちが地域の外へと人脈を拡げるまたとない機会になっています。

気楽な楽しい場、私たちの会のカフェへのお越しをお待ちしています。

☆写真はどちらも最近の「開いてるデ-カフェ」の様子