学生インターンによる「気仙沼ボランティア報告会」

8月10日、岡さんのいえTOMOにて「気仙沼ボランティア報告会」を行いました。

報告会の様子(2011.8.10撮影)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは7月初めの一週間、ボランティア活動をしました。活動場所は、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会が立ち上げた宮城・気仙沼遊び場「あそびーばー」です。あそびーばーは、遊びを通じた被災地の子どもの心のケアを目的に設立されました。

そこには学校が終わる時間になるとたくさんの子どもたちが遊びに来ます。カードゲーム、滑り台、ブランコ、虫取り、水遊び、焚き火と自由に遊べる場所です。

 

7月なので気温はそこそこ高く、水遊びが盛んに行われていました。そこで、排水のための水路の整備を午後2、3時まで行い、授業が終わった子どもたちが来たら一緒に遊ぶという毎日でした。「いっぱい遊んで、帰ったらぐっすり寝れる。それが理想。」という言葉が印象深く、端的にこの場を表していると思います。

 

あそびーばーをはじめ、被災地支援の活動には、全国の皆さんからの支援金によって、運営されています。なお、支援金は2012年3月31日まで募集しています。

日本冒険遊び場づくり協会(東日本大震災復興支援サイト):http://www.playpark.jp/asobibasien/

日本冒険遊び場づくり協会:http://ipa-japan.org/asobiba/

あそびーばー看板(2011.7.3撮影)

 

 

 

 

 

 

 

大谷海岸沿いの道(2011.7.5撮影) ここを通って遊び場へ来る子どももいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボランティア活動を終えた後、気仙沼湾、そして名取市へ向かいました。湾岸沿いの線路(JR気仙沼線)は流されてしまっていたので、気仙沼駅から港へは徒歩です。山を越えると津波の被害があった地域になります。港へ進めば進むほど、被害状況は大きくなっていきます。大きくなっていったと言っても、それは想像でしかありません。撤去作業が進んでいたので何も無い土地が広がっているのです。

 

気仙沼は漁港を中心に栄えた街です。しかし津波により水産加工施設は壊滅したと言われています。また、数キロに渡る大火災を報道で見た人も多いかと思います。そこにはまだ燃えた船がありました。

気仙沼港の船(2011.7.10撮影)

 

 

 

 

 

 

 

気仙沼駅から仙台駅までは高速バスに乗り、そこから名取駅まで電車です。名取駅と仙台空港を結ぶ仙台空港線は運休しており、名取駅から海岸へ向かって歩いて行きました。どこまでも続くまっすぐな道。そこに船がありました。名取市は平坦な土地です。それ故、内陸まで津波が押し寄せ、船が運ばれてきたのです。見慣れぬ光景に現実感を上手く感じるとることができませんでした。

路上の船(2011.7.10撮影)

 

 

 

 

 

 

 

たった1週間のボランティア。そして1日だけの街の視察。ほんの少しでしかありませんが、体感することで自分たちの何かが変わりました。これからも何ができるのか、自問し続けたいと思います。

 

山田翔太(世田谷トラストまちづくりインターン/武蔵野美術大学院)

ベンヤミン・フィッツェンライター(武蔵野美術大学院)